要求仕様定義がレベルが低いと、品質に影響するばかりでなく戻り作業が多くなるなどの弊害が発生する。また、最近は要求仕様定義がますます重要視されている。
要求仕様が重要視されている背景には下記がある。
・ソフトウェアが大規模化し複雑性が増す中で、開発の後工程での要求仕様の変更は、日程、コストなどへのインパクトが大きい。特に組込みソフトウェア開発では、従来のようなハードウェアとのすりあわせ開発と言われる手法では成り立たなくなった。
・オフショア開発を始めとする協業などが活発化しており、特に要求仕様を明確にし、後は協力会社へ発注するなどの流れが加速している。
・曖昧な要求仕様による問題が多発し、品質に大きな影響を与えている
要求仕様を定義する上ではいくつかのポイントがある。
・要求と要求仕様(要件)を切り分けて纏める。
・非機能要求に関する要求を明確にする。非機能要求とは、保守性、信頼性、移植性、使用性、効率性に関する要求を指す。
・設計情報は、参考情報等とし明確に区別する。
次回は、この非機能要求をいかに纏めるのかをお話します。
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