テストは、開発管理上も、品質改善においても重要である。
開発V字モデルでのテストの位置づけでお話したが、要件定義、設計に対応したテストを実施することが重要である。
また、品質を重要視する場合は、第三者検証などのブラックボックステストが必要になる。ここで、簡単にホワイトボックステストとブラックボックステストについて記載する。
一般にホワイトボックステストは担当者が自ら実施するテスト、ブラックボックステストはソフトウェアなどの構造を知らない第三者が実施するテストを指す。
ホワイトボックステストでは構造などを知っている担当者は論理的な境界などを意識した効率良いテストが可能である。一方、担当者は思い込み、先入観などがあり、設計したようにテストするため、基本的な部分での不具合を見逃す可能性がある。これを防ぐために、
第三者によるブラックボックステストが必要になる。ブラックボックステストは、構造などを知らないため、要求仕様書などをもとに愚直にテストが実施される。そのため、問題のすり抜けは発生しにくい。
上記の様に、品質を考えると、ホワイトボックステストとブラックボックステストを合わせて実施することが望ましい。