企業が人材育成のフレームワークとして、IPA(情報処理推進機構)のITSS(IT Skill Standard)やETSS(Embedded Technology skill Standards)を活用している場合も多い。
ITSSは、IPAの情報処理技術者試験とリンクしており、人材評価を行う上でもシステムの構築が容易である。ETSSは、ETEC(Embedded Technology Engineer Certification;組込み技術者試験制度)と関連させることで、効力を発揮する。
コンサランスの研修制度も元をたどれば、ITSS/ETSSをベースにしている。また、ITエンジニアの人材育成のコンサルティングでも、このITSS/ETSSを使用してコンサルティングを実施することが多い。
私は組込み開発出身ということもあり、ETSSは違和感無く対応できた。ただし、ITSSは教育ガイドなどの資料が膨大ということもあり、全て納得できていない部分があり、割り切って使用している。
以前は、グループ企業毎に独自の標準をもっていることが多かったが、最近のグループ企業を超えた会社の合併、人材の流動化により、このITSS/ETSSの評価も高まっていると感じる。