世の中の動向の変化により、戦略的にエンジニアのキャリアシフトを考えなければいけない場合がある。
そのためのキャリアシフト研修を実施することもあるが、先日ブログで記載した新人研修と異なるポイントがいくつかある。
戦略的なキャリアシフトと記載したが、担当者個人の適正からキャリアシフトを検討する場合もあるが、これからの話は世の中の動向・ニーズが要因のものである。要因としては下記の項目がある。
①金融系のCobol技術者の余剰
②オープン系エンジニアの需要の増大
③オフショア開発などのアウトソーシングの増大
④営業力の強化の必要性
まず、流れとしては①のCobol系技術者が②③の対応や④の営業担当へシフトすることが多い。
②へのシフトのポイント:言語の違いでは無く、構造化設計からオブジェクト指向設計の違いの吸収であることが多い。ここが実はかなり厄介で、構造化設計の考え方が身に染み付いているエンジニアがオブジェクト指向を吸収することは容易では無い。
③へのシフトへのポイント:通常求められる技術で多いのは、要求仕様定義と評価(テスト)技術であり、今までの設計・開発ではあまり重要視してこなかったことが多い項目の吸収である。
④へのシフトへのポイント:従来のエンジニアはやはり顧客視点でものごとを考える力が不足している。このため、要求アナリシス、ソリューション力、提案力を身につける必要がある。
研修では今までの経験を活かすことを前提にしつつも、ゼロベースでの志向も必要になる。何れにしても、今までの実績を含めてプライドを尊重することが重要である。