プロセスという言葉は、開発を実施しているとかなり頻繁に耳にする。いわゆる開発プロセスである。
この開発プロセスは、開発の手順というふうに捉えたほうがわかりやすい人も多いと思うが、厳密には異なる。言葉の定義は置いとくとして、これらに開発プロセスが適切に定義されていないと、人により実施方法が異なり、結果のばらつきが発生する。つまり、品質の問題が発生しやすくなる。
このプロセスであるが、開発のみでは無く全ての業務において業務プロセスというものが存在する。サービス業においても、店舗運営においても、この業務プロセスを定義し管理/改善をしないと、問題が発生しやすくなる。
一般にこのプロセスは1人で行う業務に対しては重要度が低い。また、同じ業種であっても、環境、ユーザなど多様化した現代では、他で使用しているプロセスは自社の環境ではそのまま利用できない。
ここで、経営というものをプロセスで捉えるとどのようになるだろうか?まず、世の中に経営プロセスというものがあるのだろうかという疑問が出てくる。”経営プロセス”をネットで検索すると、約7000件ヒットする。つまり、世の中には”経営プロセス”という概念は存在する。
ただし、ネットでこれらの”経営プロセス”関連の内容を確認すると、割合最近重要性が認識されてきたということがわかる。私の考えは、この経営プロセスは重要であり、このプロセスを確立することも一定の意味があると思う。
しかしながら、さきほど記載したように1人で行う業務に対しては重要度が低い。また、他で使用しているプロセスは自社の環境ではそのまま利用できない。ということから、経営プロセスを定義しても、利用性は低いと感じる。経営は、変化する環境をいかに適切に捉え、判断をしていくもののため、逆にプロセスを定義することによって、以前の考えに縛られ、マイナス効果もあると感じる。
纏めるとプロセス構築は、状況によって判断するということのようだ。