それでは、FMEAを実施する際の注意点や問題点には、どのようなものがあるでしょうか?
①顧客への提出時には、量で勝負!
・コピー&ペーストにて類似の項目が多数
・チェックリストで済むような一般的な内容を記載
・顧客にはわかりにくい用語や表現を使用し、指摘を少なくする
・FMEAの厚さで姿勢を示す?
②流用開発では影響範囲の絞り込みに多大な工数
・開発毎に新規にFMEAを全て実施?
・変更点のみの確認が実施しづらい?
③FMEAは管理のためのツールでは無く、創造するためのツール
・FMEAで問題点をあげればあげるほど、品質に問題があるような雰囲気になる。担当者の責任を追及する部署は、担当者が問題を隠すようになる。
・FMEAは創造するためのツールであり、「FMEAで多数の問題点が洗い出されることは良いこと」という文化が重要
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