概要:ソフトウェアは、「見えない」”という特質から、レビューの重要性が非常に高い。また、ソフトウェア品質がレビューによって決まると言っても過言ではない。本研修では、レビューの手法などの基本項目を学習するとともに、実際にレビュアの立場でレビューを実施し、問題点を指摘する演習により実践的ノウハウを身につけることが可能となる。
目標:・ソフトウェアのレビューを効率的に実施することができる
・レビューにより、ソフトウェアの品質を向上させることができる
・ソフトウェアのレビュアとして問題点の指摘が適切に実施できる
教材:オリジナルテキスト
内容:
1日目 午前
・レビューの意義:「担当の思い込み防止」、「レビューによるドキュメント、コメントの充実」「担当者が自らの説明で問題に気づく」「担当者の能力開発」などレビューの効果は多い。
・レビューの成果の阻害要因:レビューという名の検討会/説明会、不適切な指摘
・レビューの種類:デザインレビュー、ソースコードレビュー、要求定義レビュー、テスト計画レビュー、ウォークスルー、インスペクション、ラウンドロビン、ピアレビュー、アドホックレビュー、ペアプログラミング
・レビューの種類の決定方法
1日目 午後
・レビューとテスト:レビューとテストを効率的に組み合わせ、品質を向上させる。
・レビューの参加者の決定方法
・レビュー議事録の作成ノウハウ
・レビュー後のフォローアップ方法
<演習>レビュー実施の問題点指摘
2日目 午前
・効果的なレビューをするためのノウハウを学習
・文書のビジュアル化による理解の促進
・静的解析ソフトの活用による効率向上
・資料の事前配布によるレビューの質向上
・レビュアの役割分担による指摘内容の偏り防止
・チェックリストの活用による漏れ/抜けの防止
2日目 午後
・レビューの効果指標による管理
<演習>成果物の問題指摘演習
前提条件:ソフトウェア開発の基礎知識を有していること
受講対象:ソフトウェア開発の担当エンジニア
ソフトウェア開発プロジェクトのリーダ、マネージャ